ミノルタハイマチック7sはヤフオクなどでは二束三文で取引されています。
しかし、整備されたものは少なく、完動品であれば一定の人気と価格があります。
ヤシカエレクトロ35などとともに、国内よりも海外の方が人気があるイメージです。
国内だと重いカメラは人気ありませんが、海外だとマッチョが多いのか重くても問題ないのかもしれません。初期のキャノネットとか、キャノンFTbとか、「こんな重いの誰が使うの?」って機種が海外では売れてくれます。
今回分解した機体は、シャッターがロックしていました。
レンズシャッター式のカメラは、シャッター羽根が粘っているとシャッターが切れません。
その場合は、洗浄するだけで治ることが多いです。

レンズの分解
前の押えリングを外します。


銘板の部分を外します。
裏返しにして重力で落とすのが楽です。

レンズ周りのカニ目を回しレンズを取ります。
羽根が露出するので、粘っていれば洗浄してください。最終的に、絞り羽根に粘りがあるか、オートでシャッターを切ってチェックしてください。

トップカバーの分解
巻き上げレバーを外します。
ゴム板を押し付けて外すのが理想ですが、硬ければペンチでカニ目部分を挟みながら回してください。

レバー取るときは簡単ですが、はめるときは少しコツがいります。
そのまま角度だと、巻き上げレバーの先がボディにつっかえてはめられません。
ボディの巻き上げの軸に、レバーの溝をあて少し巻き上げながら取り付けます。

巻き戻しクランク→ワッシャー→軸周りのリングの順で外していきます。


分解に必要なパーツはすべて外したので、トップカバーを上に引き抜きます。
ホットシューの裏からボディに配線がつながっています。
端子がかみ合って止まっている(ハンダ付けじゃない)ので、作業に邪魔なら外して下さい。
斜めに入ったハーフミラーの接眼側は、ミラーの蒸着がしてあるので水拭きは基本NGです。(といっても実は7sは結構拭いても大丈夫です。*ハイマチック7はダメ)

二重像調整の方法
中央ミラーのレンズ側が横軸後ろ側が縦軸の調整用のネジです。
ミノルタハイマチック7sの分解は以上です。
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